WWW2014勉強会で論文紹介をさせていただきました

WWW2014勉強会で論文紹介をさせていただきました。

 

WWW (International World Wide Web Conference)はWebに関する有名国際会議で、トピックは割となんでもOK(データベース、情報検索、データマイニング自然言語処理機械学習ゲーム理論、etc)な印象です。

 

紹介論文は最初の2つがオンライン広告、残り1つが推薦です。

オンライン広告の話はInternet Economics & Monetizationというセッションで、ざっくばらんに言うとEC(オンラインの情報処理とゲーム理論の有名国際会議)と近い雰囲気を感じました。広告の配置をどうすればいいか、というのは実は難しい問題で、売り手と書い手の多人数ゲームとして定式化できます。ECには日本人研究者の論文がほとんどないですが、僕の専門と近いので興味があります。

3つ目の推薦の論文はフィルターバブル問題というものを扱ったものです。フィルターバブル問題は、推薦システムを利用し続けることによって、自分の知りたい一方的な情報しか見られなくなってしまうとする問題で、下のフィルターバブル問題の提唱者のTEDトークでは『facebookでリベラルな友人のリンクをよくクリックしていたら、保守派の友人のフィードが流れてこなくなった』という例で説明されています。

論文の内容は、映画の推薦が本当に「フィルターバブル」されているのかをMovielens(映画推薦サイト)のデータで検証したものです。